伝統の味を守り広める「千歳みそづくり体験講習」が開講(千歳支所だより 令和7年度第20号)

公開日 2025年11月26日

更新日 2025年11月26日

令和7年11月23日(日曜日)、千歳公民館で「千歳みそづくり体験講習」が開講しました。
この講習は、千歳町の活性化や魅力向上のために活動している「まちづくり千歳」の橋本まゆみさんが講師を務めており、令和8年3月8日までの第2・第4日曜日に計8回が予定されています。(市報ぶんごおおの11月号・22ページに掲載されています)
当日は早朝から8人が講習に参加して、大豆と麦麹の香りを漂わせながら、愛情を込めて食材をかき混ぜました。
講師の橋本さんからは「千歳みそは麦麹・大豆・塩で、食品添加物なしで作っています。麦麹と大豆は地元産です。味噌は和食全般に合いますし、洋食にも合います。」というお話がありました。
千歳みそは、発酵すると香り立つ麦麹の香りと優しい甘みが特徴で、今の時期であれば仕込んでから約半年で美味しく食べられるようになるということです。
橋本さんによると「味噌汁を食べられなかった子どもが、自分で千歳みそを作って味噌汁にしたら食べられるようになった、と聞いてとても嬉しかった。」とのことです。
千歳みそづくりの体験は、子どもの食育にも役立っていました。
体験を終えた参加者は「味噌汁・酢和え・洋食にも使いたい。」「(小学生)3回目の参加です。だいぶ上手に作れるようになりました。」「防腐剤なしで自然食なのがいいですね。」と、出来上がりを楽しみにしていました。
この春、千歳小中学校を卒業した生徒たちは、この千歳みそを使った「千歳みそハンバーグ」を考案。
サウナでととのった後に食べたい「サウナ飯(サ飯)」として、千歳町のレストランの協力を得て商品化しました。
実際に食べてみると、その味は「味噌の濃厚な香りと甘みが際立つ」和風照り焼きハンバーグでした。
レストラン「ひまわり」のオーナー・橋本悌一さんは、「ハンバーグに合わせると、田舎みその風味がよく出ていて和風になります。」と魅力を語ってくれました。
千歳みそづくり体験講習のお申し込みは橋本まゆみさん(080-3227-2181)まで。
参加費は各回1,500円で定員は8人です。申込みの枠は2月と3月にわずかに残っています。
千歳町の伝統の味を守り、引き継いでいただいてありがとうございます。
ぜひこれを機会に、多くの方に「千歳みそ」の『味』力を知っていただけたら幸いです。

 


千歳みその伝統の味を継承して多くの方に伝えている橋本まゆみさん


蒸した大豆をフードプロセッサーにかけます


これが千歳みその秘訣。麦麹


ペースト状の大豆と麦麹のほのかな香りが心地よいです


「美味しい味噌になりますように」と願いながらかき混ぜます


仕込み完了。来年6月ごろになると食べ頃になるとのことです


これが「千歳みそハンバーグ」。千歳小中学校の卒業生の皆さん、とっても美味しかったですよ!
 

お問い合わせ

千歳支所
TEL:0974-37-2111