灯火に想いを乗せて~柴山区の精霊流し~(千歳支所だより 令和7年度第11号)

公開日 2025年8月18日

更新日 2025年8月18日

令和7年8月17日(日曜日)、千歳町・柴山区で送り盆の伝統行事「精霊流し」が行われました。
今年は地区の初盆のお宅が4軒あり、故人の霊を乗せた大船1艘とお供の小船100艘が彼岸に向けて旅立ちました。
当日は早朝から地区の役員の皆さんが大船と小船の製作を行いました。
大船は、竹の骨格に麦わらを麻紐で締め込んで船形を作り、提灯を飾りました。
小船は、麦わらを三角形に折り込んで麻紐で2カ所を結び、灯籠となるろうそくを差し込みました。
大野川の岸辺が夕闇に包まれると、小船から1艘ずつ慎重に流し始め、最後に大船が流されました。
初盆を迎えたご遺族の皆さんは、千歳町と三重町に架かる平成大橋の上から、手を合わせて静かに故人を見送りました。
故人に感謝の気持ちを表しながら、また来年のお盆に会えることを願いながら、大野川に映る灯火を最後の1灯になるまで見つめていました。


早朝から精霊船の製作を行う柴山地区役員の皆さん


川岸でろうそくを立てて最後の準備


大野川に夕暮れが訪れて、故人とのお別れの時が近づきます


1艘ずつ静かに送り出される小船


水面が幻想的な灯火に照らされました


初盆の方々の霊を乗せた大船が岸を立つ時が来ました


故人への想いを乗せてゆっくりと川を下っていく精霊船


さようなら。今までありがとう
 

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千歳支所
TEL:0974-37-2111