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重要文化的景観

公開日 2023年3月23日

最終更新日 2023年3月22日

国選定重要文化的景観

 緒方川と緒方盆地の農村景観

豊後大野市の西部に位置する緒方盆地は、阿蘇火山由来の溶結凝灰岩が覆う丘陵地帯に位置する。盆地中央を蛇行する緒方川の侵食により形成された河岸段丘は、丘陵地帯にあって稀有なまとまった平地であるが、川面と大きな高低差がある。                         そのため緒方盆地では、古くから灌漑用水を得るための努力が行われており、平安末期には緒方三郎惟栄により低位段丘を潤す井路が、近世には岡藩により中位段丘を潤す井路が整備され、藩屈指の稲作地帯となった。近代には、丘陵上に長距離水路が整備され、高位段丘と丘陵部に棚田が開かれた。このように、水路開削により稲作地帯として発展を遂げてきた農村の変遷を伝える貴重な景観となっている。                                                                                   河川、水田、井路、集落、山林が連なる土地利用の維持、また、井路網や石橋、磨崖仏や石風呂等、人々が時代ごとの技術を用いて溶結凝灰岩を開発に生かし、生活と結びついた文化や信仰を育んできたことを伝える要素が至るところに残されている。

所在地:緒方町 緒方川流域                                                                                                                          選定年月日:令和5年3月20日

選定範囲[JPG:3MB]

緒方川と緒方盆地の農村景観[JPG:3MB]

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電話:0974-22-1001