公開日 2023年4月1日
最終更新日 2023年4月1日
令和5年度施政方針

令和5年度の市政運営に当たっての所信の一端を申し上げます。
令和2年1月に新型コロナウイルスが国内で初めて確認されて以降、本市でもクラスターが発生するなど連日のように感染が確認され、日常生活のあらゆる面で制限を余儀なくされてきました。このような中、政府は、5月以降に新型コロナウイルス感染症法上の分類を、現在の「2類相当」から「5類」に引き下げることを決定しました。これにより、緊急事態宣言等の制限がなくなり、社会経済活動の大幅な緩和が予想されることから、3年に及んだコロナ対策は大きな転換点を迎えることとなります。
一方、国際情勢においては、昨年2月に開始されたロシアのウクライナ侵攻に端を発するエネルギーや原材料価格の高騰と円安の進行により、私たちの暮らしや経済は大きな打撃を受けており、社会経済の再生は喫緊の課題となっています。
市としましては、このような状況を鑑み、国等が示す感染対策を十分に踏まえつつ、経済再生・再活性化に向けた経済対策に全力で取り組んでまいります。
さて、令和5年度は、私が市長に就任して2期目の折り返しとなります。市政運営に当たっては、2期目の就任後、新たに掲げた「豊かなくらしとしごとを創る」、「豊かなひとを育む」、「豊かな自然・地域を未来へつなげる」の3つの基本政策に基づきまちづくりの施策を展開してまいります。本市の課題である人口減少対策、産業振興、雇用創出、少子高齢化対策等に関する事業としまして、『関係人口創出事業』や『スポーツツーリズム推進事業』、『子ども・子育て支援事業』等を、また、地域社会経済の再活性化に向けた取組に関する事業として、『商工業振興事業』や『観光誘客促進事業』等の取組を進めます。
このほかにも、行政課題の解決や身近なサービス向上に資する事業として、ライフラインである飲料用水の確保に係る補助率引上げや、自治公民館の改修等に係る事業費の補助率引上げ、道路愛護作業補助金や椎茸種駒補助金の引上げなどの対応を図り、これまで以上のサービス向上に努めていきます。
また、現在進めている三重町駅周辺整備につきましては、今年度が事業の最終年度となることから、駅前広場の整備と併せて、駅舎を改修し、観光交流センターとしてリニューアルする計画としているところです。
このように、令和5年度におきましても、刻々と変化する時勢を的確に捉えながら、ウィズコロナ・ポストコロナの状況を見通した上で、行政課題を一つひとつ確実に解決し、「コロナとの共生」、「経済の再生」を軸に据えたまちづくりを積極的に推進し、豊後大野市を「元気あふれるまち」にするという思いを基に、「持続可能な豊後大野市づくり」の実現に向けた取組をしっかりと進めてまいります。
豊後大野市長 川 野 文 敏