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さまざまな人権課題の解消に向けて

公開日 2020年7月20日

最終更新日 2020年7月17日

 インターネットと人権  

 インターネットは、さまざまな情報を集めたり、世界の人々と簡単に情報交換や交流ができるなど、
私たちの生活を便利で豊かにしてくれています。しかし、使い方を誤ったり、モラルが欠けていると、
トラブルに巻き込まれ被害を受けたり、誤って他人の情報を流すなどして加害者になってしまう可能
性があります。また、SNSや無料通信アプリ、オンラインゲームなどで知り合ったことなどをきっかけ
に未成年者が被害者となる事件も多発しており、深刻な被害に巻き込まれるケースも起こっていま
す。
 日頃から、ネット上の情報収集や情報発信は慎重に行いましょう。怪しいサイトへのアクセスを避け、
見知らぬ相手とは絶対に会わないなど、危険な状況に近づくことのないよう、細心の注意を払うこと
が大切です。


インターネットのモニタリング実施中

 近年、インターネット上では、他人への誹謗中傷や悪質な書き込みなどが問題となっています。そ
のような書き込みを見て誤った知識や偏見を持ってしまうと、心の中に差別意識が芽生えてしまい、
新たな差別につながります。悪質な書き込みは、相手の人格を否定するばかりでなく、ときに生命を
もおびやかす事態を引き起こしてしまうのです。
 このようなことから、インターネット上の悪質な書き込みなどを閲覧し、差別情報の早期発見や削除
要請を行う「モニタリング事業」を豊後大野市をはじめ多くの自治体で実施しています。


外国人の人権

  国際化が進み、豊後大野市にも多くの外国人の方々が暮らしています。言葉や習慣による違いや、
コミュニケーション不足などにより、外国人が地域社会で孤立したり、人権侵害を受けるといった事例
が少なくありません。国籍や民族、文化の違いを認め、尊重し、助け合いながら、共に生きていく社会
を「多文化共生社会」といいます。
 だれもが暮らしやすい「多文化共生社会」の実現のために、外国人の文化や習慣を尊重しつつ、日
本の文化や習慣を理解してもらえるよう、日頃からお互いのコミュニケーションを深める努力が必要で
す。まずはお互いに知り合いになりましょう。


ヘイトスピーチ

 ヘイトスピーチとは、特定の民族や国籍の人を排除する差別的言動のことです。平成28(2016)年6
月に施行された「ヘイトスピーチ解消法」には、差別的言動は許されないことが書かれています。
 私たちには、民族や国籍の違いを越え、一人ひとりの人権が尊重され、豊かで安心して生活できる社
会の実現のために考えて行動していくことが求められています。


ハンセン病回復者等の人権  

 ハンセン病は隔離する必要がない病気だったにも関わらず、国は患者の隔離を定めた「らい予防法」
を平成8(1996)年まで残しました。90年にも及ぶ国の誤った施策により、社会の中に植え付けられた偏
見や差別は根強く残されています。 ハンセン病回復者やその家族の十分な医療や福祉を確保すること、
さらには、地域社会から孤立することなく、安心して豊かな生活を営むことができるようになることなど、
多くの課題が残っています。
 これらの課題解決のためには、ハンセン病問題を他人事としてではなく、自分自身のこととして受け止
めながら、ハンセン病について正しい知識を学び、偏見や差別を許さない心や態度を身に付けることが
大切です。

 ハンセン病・・・感染力が極めて弱い細菌による感染症です。現在、日本での感染・発症は実質的にゼ
ロといえます。優れた治療薬により、外来治療で完治します。後遺症として外見的な変形が残る場合が
あるため、いつまでも病気のままだと思われがちですが、完治後に感染することはありません。


  この社会を変えるのは「私たち」です。差別のない明るい豊後大野市をめざして、正しく学び、意識を
変え、差別の解消に向けた行動をしていきましょう!

お問い合わせ

人権・部落差別解消推進課 人権・部落差別解消推進係
電話:0974-22-1001 内線2492