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第7回大分アジア彫刻展 (2004)

公開日 2015年1月31日

最終更新日 2015年1月30日

入賞作品 The Prize-Winning Works of the 7th Oita Asian Sculpture Exhibition

大賞 Grand Prize

第7回大賞『顔・モンゴル人の後裔』顔・モンゴル人の後裔
The Face, Descendants of Mongol

H50×W50×D40cm
ブロンズ Bronze

崔 一 CHOI IL
韓国 KOREA

コメント
アジア系の母胎であるモンゴリアンの象徴的な顔と、
大陸で広く広がって行くための移動手段である馬の力動的表現、
そして飛上する垂直の構造物と構造物内の突出した円形の帯、
この三つを含むイメージは大地を意味し、底面を設定、造形的に表現した。

優秀賞 Prize for Excellence

第7回優秀賞『力鉄6』力鉄6
Power Iron 6

H39×W49×D47cm
鉄 Iron

浅野 徳三 ASANO Tokuzo
大分県 Oita JAPAN

コメント
加熱し、曲げることにより反発力を増した鉄のパーツが、
私が加える強烈な打撃力によって厳しく結合し、
剛構造となってその姿を現します。
この鉄同士の掛け合いは、
私自身の身体に内在する運動感覚を基とした力学的直観により決定され、緊張感を保ちながら作用しつづけます。

優秀賞 Prize for Excellence

第7回優秀賞『今、ここで』今、ここで
For Being

H40×W50×D50cm
大理石、ムギワラ、鉄 Marble, Straw, Iron

宮永 甲太郎 MIYANAGA Kotaro
京都府 Kyoto JAPAN

コメント
伝統とコンテンポラリー、西洋と東洋、など世の中には私の興味を引く多くの極があります。それらは静かに寄り添って在れば美しいのではと考え、その考えを形にしました。無機質で硬い石である大理石で、やわらかいあいまいな形を彫り、有機物で柔らかいワラの集合体を用いてキュービックな形を作り、その二つのパーツからなる作品です。
大理石のあいまいな形は、「点」と「線」のデッサンによって彫ったのではなく、水墨を形に起こしました。水墨には「点」と「線」がありません。いきなり「面」で始まります。その為におおらかさを手に入れることが出来ます。ワラのキュービックな形は「点」と「線」の構成によって幾何学的な形、硬い形にしました。
大理石を東洋的感覚で、ワラを西洋的感覚で加工しその二つのパーツからなる、二つの素材、二つの感覚の寄り添う形「今、ここで」という作品を発表します。

優秀賞 Prize for Excellence

第7回優秀賞『THE STORY OF HUMAN WITH BIRD』THE STORY OF HUMAN WITH BIRD
人間と鳥の物語

H47×W45×D31cm
ステンレススチール、アクリル、木
Stainless steel, Aclyric, Wood

Ariya KITTICHAROENWIWAT
アリヤ キッチャロエンウィワット
タイ THAILAND

コメント
人間と鳥の物語:
人間にはそれぞれの生き方がある。
実際に他の人の愛情がもらえなくても自分の人生を上手く送る人もいる。

優秀賞 Prize for Excellence

第7回優秀賞『鉄を噛む』鉄を噛む
I Bite Iron

H46×W42×D42cm
鉄、水、パテ Iron, Water, Putty

佐々木 昌夫 SASAKI Masao
滋賀県 Shiga JAPAN

コメント
人間の視点からは、鉄と水は相性の悪い物質である。
水は鉄を酸化という、人間にとって都合の悪い方向へと脅かす。
今回の私の仕事は、鉄片の集積により量を構築すると同時に、
その内部に、水による鉄の酸化促進という崩壊を抱え込む。
それは、人間中心の道具的世界観・物質観に対して、
自己矛盾をはらんだ一つの異物を現前させるという企てである。

奨励賞 Prize for Encouragement

ライマンαの森にて第7回奨励賞『ライマンαの森にて』
In Forest of Lyman Alpha

H41×W44×D24cm
FRP、スチール
FRP, Steel

サバコ SAVAKO
大分県 Oita JAPAN

コメント
幼いころの驚きや興奮、感動といった感情の記憶は
誰にでも形を変えて残るものだと思います。
その記憶を呼び覚ますために、日々イメージをスケッチしています。その中からときめくものに出会ったら、その欲求をシンプルな生命の形として表現します。

あさじ賞 Asaji Award

ヒイラギ第7回あさじ賞『ヒイラギ』
Leiognathus nchalis

根岸 創 NEGISHI Sou
東京都 Tokyo JAPAN

コメント
筋肉繊維を薬品によって透明化された小魚(ヒイラギ)の標本を見てインスピレーションを受けた。

「あさじ賞」
会期中(10月21日~11月30日)の来場者(小学生以上)に展示作品30点の中から、好きな作品を3つ選んで投票してもらい、最も人気が高かった作品に賞金20万円を贈る。
回収枚数1,187枚 投票総数3,504票

【投票結果】
1位 「ヒイラギ」 325票
根岸 創 (ねぎし そう) 東京

2位 「THE STORY OF HUMAN WITH BIRD」 (人間と鳥の物語) 237票
Ariya Kitticharoenwiwat (アリヤ キッチャロエンウィワット) タイ

3位 「強者と弱者」 208票
松原 弘美 (まつばら ひろみ) 長野

お問い合わせ

まちづくり推進課 朝倉文夫記念館
電話:0974-72-1300