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第6回大分アジア彫刻展 (2002)

公開日 2015年1月31日

最終更新日 2015年1月30日

入賞作品 The Prize-Winning Works of the 6th Oita Asian Sculpture Exhibition

大賞 Grand Prize

第6回大賞『土のおもし』土のおもし
The Weight of Ground

H200×W250×D150cm
テラコッタ Terra cotta

上條 文穂 KAMIJO Fumiho
沖縄県 Okinawa JAPAN

コメント
7トンの粘土を積み上げながら、
人の生き死にの場である大地の厚み、
堆積された時間について考えた。

準大賞 Second Prize

第6回準大賞『A Tale of Two Boundaries』A Tale of Two Boundaries
二つの境界線の話

H285×W330×D50cm
ステンレススチール Stainless steel

アブドル ムルタリブ ムサ Abdul Multhalib MUSA
マレーシア MALAYSIA

コメント
人間社会と文化の道義を理解するためには、二つの相反する概念が意味あるものとなります。それがあることで、正と悪、真理と虚偽の相違を理解することができます。しかし、このような違いが存在するのは二つの相反する領域を区別するための境界線があるからです。この作品の目的はそういう境界線を強調することにあります。でもその境界線は晴れた日の空のように明白であり、あるいは霞んだ日のようにあいまいでもあります。
「A Tale of Two Boundaries」は特にアジア地域の人々にとって、今日の社会に普及している二つの相反するコンセプトを折衷した作品です。
善―悪、伝統―現代、平和―戦争、すべての話にはいつも二つの側面があります。もしかすると、真実はその間にあるのではないでしょうか。 
 

優秀賞 Prize for Excellence

夢の跡
Remains of a Dream第6回優秀賞『夢の跡』

H125×W350×D200cm
ブロンズ、アルミニウム、黒御影石
Bronze, Aluminum, Black granite 

平石 厚史  HIRAISHI Atsushi
森  貴也  MORI Takaya
藤田 収哉  FUJITA Shuya
川井 明子  KAWAI Akiko
岡崎 きよみ OKAZAKI Kiyomi
田中 沙和  TANAKA Sawa

大分県 Oita JAPAN

コメント
セミは6、7年を土の中で幼虫として過ごし、成虫として過ごすのは約2週間と言われています。抜け殻は成虫を目指したセミの夢のあった場所と言えないでしょうか。
夏の暑い中、セミが空を飛んだり、命のある限り鳴き続けられたりするのは、土の中の6、7年があるからかもしれません。これは私達人間にも同じことが言えると考えます。

優秀賞 Prize for Excellence

第6回優秀賞『SUPPORTER』SUPPORTER
サポーター

H435×W195×D195cm
銅板、ステンレススチール Copperplate, Stainless steel

西村 正徳 NISHIMURA Masanori
兵庫県 Hyogo JAPAN

コメント
「自然と人工」うまく支え合わなければ、
うまく存続できなくなる。
それを作品の緑体(自然)と赤い枠(人工)で表現してみた。
自然とずっと付き合ってゆける、自然のSUPPORTERのように。

優秀賞 Prize for Excellence

第6回優秀賞『肖開的門』敞開的門
The Opening Door

H330×W400×D400cm
鉄、真鍮 Iron, Brass

楊 志強 YANG Zhiqiang
中国 CHINA

コメント
「開いた門」に直面すると、中国のお城にいるような気がしませんか?この作品は中国の伝統文化の各要素を含んでいます。
昼、真っ赤なお城と飾りの金色が一体になり、活気にあふれる中国を想像させるでしょう。お城の透かし彫りのデザインが中国の伝統的美意識-「虚と実が相生まれ、神は虚の中から生まれる」を伝えています。
夜空の下、彫刻の隙間から瞬く星と明るい月が見え、光が隙間を通って花のように地面と身の上に降り注いだとき、この城と自然との融合、この生粋の中国情緒に感動しない人はいないでしょう。
閉ざされた古い門が開きました。これも今後の中国の行方を象徴しています。「開いた門」に近づくと、中国の古い豊かな文化を感じ取ることができるでしょう。

奨励賞 Prize for Encouragement

第6回奨励賞『力体』力体
Gravity vs. Elasticity

浅野 徳三 ASANO Tokuzo
大分県 Oita JAPAN

お問い合わせ

まちづくり推進課 朝倉文夫記念館
電話:0974-72-1300